【ほんわか居眠りおばあさん】
ある老人施設で出会ったおばあさん。
まず新聞の日付け欄を確認する。
おばあさん「今日は9月○日ですね?」
私が答える。
私「そうです9月○日です」
おばあさん「だとしたら○曜日ですね?」
私「そうです○曜日です」
おばあさん「9月ということは秋ですね。寂しいねー」
私「寒くなると寂しい感じがしますね」
おばあさん「えっ!秋が寂しいと思うのかい?あんたも」
そう言った後、おばあさんは5~10分ほど居眠りをする。
このルーティーンを何度も繰り返します。
季節ごとに会話の内容は、少しずつ変化しますが…
今日と言う日を忘れないように、一生懸命確認し、自分に共感する人がいると安心して眠りに入る。
何歳になろうが、自分の生きている実感と、共感というあったかいスープは必要なのだと…
短い単純な会話だけれども、おばあさんの言葉は、いつも私に何かを感じさせてくれるものです。